Seeds of Wonder

REPORT_「ママパパと赤ちゃんのための音楽の時間」

ママパパと赤ちゃんのための音楽の時間、無事開催しました!


生まれたての赤ちゃんから、もっと生の音楽に触れてもらいたい。

おっぱいあげながら、おむつを替えながら、生活のなかで美しい音楽を味わいたい。

今回は、そんな自身の思いから生後2ヶ月の息子と一緒に、企画しました。


当日は生後3ヶ月の赤ちゃんから、9組の親子が集まってくれました。

少し緊張した空気の中、片岡さんが後ろ手にピアノを弾き始める、、その瞬間空気がぐわっと動くのを感じました。

赤ちゃんたちが一気にひきこまれ、じっと片岡さんを見ます。

私が思っていた以上に、小さな赤ちゃんたちがじっと聞き入っていました。

それから、どんどんセッションがはじまります。

マラカスとシェイカーを赤ちゃんに奏でます。

途中、片岡さんの解説も。

「1人の赤ちゃんは興奮してぴょこぴょこ動き出し、もう1人の赤ちゃんはとろーんと眠くなってる。高揚と鎮静、音楽の両方の側面ですよね」

赤ちゃんの様子を見ながら、親子でいろんな楽器を鳴らしてみます。

赤ちゃんと一緒に奏でると不思議といい音ばっかりに。楽しくて美しい音楽が聞こえてきます。

ペットボトルやけん玉や積み木。楽器でないものも、いろんな音を奏でていました。

子どもにとっては楽器もそうでないものも、おもしろいのは同じ。

いまは音楽の時間、とか美術の時間、とか、そんな境目は関係ない。

大人もこんな風に、目の前の物、目の前の時間にまっすぐ向き合えたらいいのになぁと思いました。

赤ちゃんを抱っこしながらのママとの連弾。音符を気にしなくても片岡さんが合わせてくれます。

弾こうと思って緊張して弾くよりも、赤ちゃんを抱っこして揺らす重力をそのまま使って鳴らすと、自然といい音が鳴りはじめます。

「体は赤ちゃんを抱っこして、耳は音楽を聞いてる、という別々の動作になるんじゃなくて、抱っこしてる感覚と音楽を感じている感覚が合わさるといいんですよね。赤ちゃんも気持ちいいし、音もいい音になる。よくパーカッションやっていると、手と足と別々のことが一気できてすごいですね、と言われますが、むしろ逆で、別々にやるんじゃなくて全部一緒にしちゃうのがいいんです。

発達心理学の言葉に感覚統合、という言葉がありますが、これは大人になっても、僕自身にとってもずっとテーマになることですよね。いまだに、あぁいま感覚が統合できてないなぁという瞬間があったりする。」

と片岡さん。

「全部の感覚が一緒になってるといい」というのはおもしろいなぁと思いました。

頭で考えるのと手足が動くの、バラバラになってるとなんかうまくいかない。全部がまるっとあわさって動いてるといい感じ。

これは音楽やダンスに限った話ではなくて、いろんな場面で言えることですよね。

手と足、目と耳、言葉とイメージ、心と体。

いろんな感覚が関わりながら動いているといい感じがする。それらがあまりにバラバラになってると、だんだんつらくなるよな、、そんなことを考えながら聞いていました。

MIRAIEのえりちゃんは同じ場でずっと絵を書いていました。ライブペインティングのよう。いろんなあり方でその場を一緒に過ごします。

赤ちゃんとの連弾もいっぱい!

ラストシーンの連弾のようすです。ジャズシンガーのような赤ちゃんの歌がすばらしい🌟

終了後はMIRAIEママのヨウさんによるおいしい台湾料理!

ランチのメニュー✨

・蓮の葉巻きごはん

・台湾式唐揚げ

・うま塩タレキャベツ

・茶葉卵

・トロミ醤油蒸しなす

・きゅうりの漬け物

・梅塩pinapple

・手作り台湾式ヌガー

とってもおいしくて大好評でした。


保護者の方の感想です↓

・ふだんは童謡聞いて歌って踊って大はしゃぎだけど、今回はそういうわかりやすいノリノリ系をあえて外して、本当に感覚を啓くものをやってくれて、面白かった!童謡や手遊び歌は児童館でもやるけど、今日のワークショップではそういう人から教わって一斉にやるものじゃなくて自分の感覚で鳴らすのがすごい良いなーって思いました。

・片岡さんが赤ちゃんの反応や発信をちゃんと受けとめ、音楽で返している姿が印象的でした。家でも子どもとセッションしたいと思います。

・心地がいい空間とおいしいお料理でいつまででもいられそうだった。堅苦しくなく、自由な空気で貴重なお話も聞けてよかったです。

・赤ちゃん向けのイベントって色々あるけど、今までにないというか、自分じゃ絶対見つけられなかったタイプのもので面白かったです。片岡さんのお話は頷けることがたくさんで、すごく為になった!目の前でガラガラ揺らしてるといつのまにか赤ちゃん寝ちゃうとか。私もよくやってたなぁと。アレンジとか即興とか私が苦手とするものに対して考えるいい機会にもなりました。私もピアノ習ってたのに大して弾けないタイプなので。


赤ちゃんだけのためでも大人だけのためでもなく、赤ちゃんとお母さんお父さんが一緒に楽しむ音楽の時間。

赤ちゃんと一緒に味わうことで、大人の感覚や想像力が開いていくような場を作れたように思います。

今回はキャンセル待ちも出てしまったので、9月の渡米までにもう一度開催したいと思います。



「ママパパと赤ちゃんのための音楽の時間」

◆日時:2019年5月18日(土)10:00〜12:00

    終了後は希望者でおいしい台湾料理のランチ会🍽🍥

◆場所:Miraie(みらいえ) (大崎駅徒歩10分・戸越駅徒歩12分・戸越公園駅徒歩15分)

◆料金:親子3000円(保護者1人・子ども1人) 

    保護者・子ども1人追加につき+1000円

    ランチ料金 大人1000円

◆対象:0歳1ヶ月(1ヶ月検診後)〜1歳6ヶ月前後くらい(応相談)の赤ちゃんと保護者

◆ゲスト:片岡祐介(音楽家)

1969年生まれ。愛知県豊橋市で育つ。少年時代に独学で、木琴やピアノの演奏をはじめる。 名古屋市立菊里高校音楽科を経て、東京音楽大学で打楽器を学ぶ。 商業的なスタジオミュージシャンを経て、

1997年~2000年に岐阜県音楽療法研究所に研究員として勤務。障害者施設や高齢者施設、病院などの様々な場所で、即興音楽セッションを行う。 2006年度、NHK教育テレビのエキセントリックな音楽番組「あいのて」に「黄色のあいのてさん」としてレギュラー出演し反響を呼ぶ。 マリンバ奏者として、新作の委嘱、演奏活動を数多くおこなっている。CDに片岡祐介と子どもたち「ポリフォニック・パーカッション」(NPO法人クリエイティブサポートLet’s)、

著書に「CDブック 音楽ってどうやるの」(野村誠と共著:あおぞら音楽社)がある。 2012年度と2013年度、京都女子大学と京都造形芸術大学の非常勤講師をつとめる。現在東京都在住。

◆撮影:船橋和花

◆主催:驚きの学校 協力:Miraie(みらいえ)


https://ayano-furuhara.themedia.jp/posts/6297439

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