REPORT_「LET’S あそび音楽」

驚きの学校「LET’S あそび音楽」片岡祐介

先生:片岡祐介(打楽器奏者・作曲家)

日時:2017年11月25日(土) 幼児 11:00-12:00 小中学生 14:00-16:00

驚きの学校、1回目の科目は音楽!

午前中は幼児と保護者のみなさん、午後は小学生のみなさんと「音を楽しむ」時間を過ごしました♫


<幼児の時間のようす>

小さい子はなんと、0歳の子から参加してくれました!

お父さんお母さん保護者のみなさんも一緒にやりました。

手で顔をペタペタしたり、ひざをするするこすってみたり、自分の体でどんな音がするのかやってみました。

こんな音も出るよ!とみんながいろんな音を教えてくれます。


そのあとはヤクルト楽器あそび。割り箸で叩いていろんなリズムをやってみます。

「いっしょうかかってじてんしゃかった!」と言いながら叩くと、なんとサンバのリズムができました!


そして、みんなで歌づくりに挑戦。

みんなに歌詞を出してもらったら、小さい子らしくほとんど「ららら」でできた「ラララそう」という歌ができました。

途中から階名唱になるおもしろい歌です笑。

「ラララそう」

ラララ ラララ そう〜

ラララ ラララ そう〜

しら〜ん〜

ファミレ ファミレ ソ〜

最後はみんなで合奏しながらオリジナルソング「ラララそう」を歌いました♫

↓↓↓ぜひお聞きください↓↓↓

<小学生の時間のようす>

午後は、小学生+保護者の方ちょっと、と音楽の時間。

▼動画もぜひご覧ください🎵


まずは片岡さんの鍵盤ハーモニカや打楽器を使ったおもしろい演奏に耳を傾けます。

そしてヤクルト楽器。

ヤクルト一つでどんな音が出せるかな?!

目をつぶって聞いてみると、いろんな音が聞こえてきます。

なにをやりたい?と聞くとみんなトランクにつまった楽器が気になるようす。

やりたい楽器を一つ選んでもらって、輪になって一人ずつ鳴らしてみました。



せっかくメンバーがたくさんいるからオーケストラをやっちゃおう!ということになり、楽器の種類でグループをつくりました。

太鼓隊


しゃかしゃか隊


ふえ隊


指揮に合わせて抜き差ししてリズムを作りました。

そして、小学生チームも歌作り。リズムに合わせたラップができました。

歌詞は以下のとおり・・・だいぶアヴァンギャルドです!!!

「なにもわかりません」

なにもわかりません

カエルのうた けんせつげんば 

ゲコゲコくいしんぼ

なにもわかりません

ゆうえんち ジェットコースターのりた〜い

それでもなにもわかりません

できてから「この曲を驚きの学校の校歌にしよう!」ということになりました笑。

校歌なのに「なにもわかりませ〜ん」っておもしろいなぁ!

さすが驚きの学校の生徒たちです。


終わったあとに、まだまだ遊びたりない子たちが楽器をもって外に飛び出しました。

今宮神社さんの境内で楽団になって遊びました。

会場を提供してくださった今宮神社は、大黒様と恵比寿様のいらっしゃる縁起のいい神社。

いろいろな融通をきかせてくださいました。ありがとうございました!


子どもたちの感想↓


保護者の方のアンケート↓

・自由な感じで音楽に触れられて楽しかったです。音楽って音を楽しむ、ですものね。改めて音楽ってよいな、こういう時間を今後も持てたらいいな、と思いました。

難しく考えずにゆるく楽しむ、何事にも通じますよね。

貴重な経験ができました!感謝です。

・すぐに歌ができてすごいと思いました!覚えやすくて、ずーっと覚えて入られそうだった。初めてみる楽器がたくさんありました。ヤクルトの楽器が一番楽しかったと5才の息子が行っておりました。先生がやはりすごかったです。

・何もないところから、一つの曲ができあがるのが楽しかったです。

・脱帽!すごいフリーダムでよかった。楽譜ののろいがなくてよかった。即興の歌におしゃれな和音がついて、とてもキュートな音になり感動。来月の自分の音楽遊びの会の参考にもなりました♡来てよかった!


<つぶやき>

「何もないところから一つの曲ができあがるのが楽しい」という感想、そうだよなぁと思いました。

片岡さんはいつもワークショップのプランをほとんど考えてきません。

その日一緒にやる子どもや大人と出会うことから、その日の内容がきまっていく。

何したい?と子どもたちに聞いてそこから広がっていったり、言葉のない人たちなら、その人の様子を汲み取りながら、その時間・空間が立ち上がっていったりします。

「ワークショップとは、その場にいる人たちで、何かをつくりあげる作業場である」ということを真摯に体現している人だと思います。

「どんな人たちです」なんていくら事前に伝えても会ってみないとわからないし、同じ人でもその日の体調や気分、朝の出来事によっていろんな調子がありますよね。

その時その瞬間の、その人の存在の仕方があるのです。

片岡さんはそういう「その場にいること」への応答を必ずしてくれる人です。

だからこそ、たとえばワークショップは毎回必ず大盛り上がりにならなくてもいいとも思っています。

晴れの日もあれば、曇りの日もある。

晴れの日のいいところもあれば、曇りの日のいいところもある。

ときには、気分が乗らずにずっと見ているだけの子がいるときもあります。自分のリズムがある特別支援学級の子などによくあります。

ただ、やらずに見ているだけでも、その場にいることをOKとできるかどうか、が大切なんだと思っています。

よいワークショップってなんだろう、とよく考えますが、その場にいる人の存在の仕方に応答しながら、その人たちと作る空間、時間であること、が一つの条件かなと思います。

そうやって作られた時間は、なんだか特別な時間です。

ワークショップはまずは出会うことから始まる、と改めて感じさせてくれる時間でした。


<先生プロフィール>

片岡祐介(音楽家)

1969年生まれ。愛知県豊橋市で育つ。少年時代に独学で、木琴やピアノの演奏をはじめる。名古屋市立菊里高校音楽科を経て、東京音楽大学で打楽器を学ぶ。商業的なスタジオミュージシャンを経て、1997年~2000年に岐阜県音楽療法研究所に研究員として勤務。障害者施設や高齢者施設、病院などの様々な場所で、即興音楽セッションを行う。2006年度、NHK教育テレビのエキセントリックな音楽番組「あいのて」に「黄色のあいのてさん」としてレギュラー出演し反響を呼ぶ。マリンバ奏者として、新作の委嘱、演奏活動を数多くおこなっている。

CDに片岡祐介と子どもたち「ポリフォニック・パーカッション」(NPO法人クリエイティブサポートLet’s)、著書に「CDブック 音楽ってどうやるの」(野村誠と共著:あおぞら音楽社)がある。2012年度と2013年度、京都女子大学と京都造形芸術大学の非常勤講師をつとめる。現在東京都在住。


伝説のEテレ音楽番組「あいのて」はこちらで見れます!↓


<協力>(敬称略)

会場協力:今宮神社

運営協力:安藤真知子、中島清高

写真撮影協力:田中洋二

映像撮影・編集協力:スズキノブヨシ・永田雅之(アタミプランニング)

驚きの学校 the School of Wonder

0コメント

  • 1000 / 1000